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Photographer 巻嶋翔 Exhibition

Sho Makishima Exhibition

「遠景(えんけい)」


【会期】10/14(金)〜10/22(土)

12:30-18:00(水・日曜定休日)

14・15・21・22日在展予定

オンライン掲載期間:10/23(日)20時〜10/29(土)


This___では初めてのご紹介となる、写真家 / 映像作家 巻嶋翔Sho MakishimaのExhibitionを開催いたします。


翔さん自身が旅を通して撮影した作品を展示販売いたします。


見たことがあるようでないような風景。


行ったことのない土地に訪れたときに感じる時間や感覚のズレ。


誰もが感じたことのある不思議な感覚を、ぜひSho Makishimaの世界観で感じていただけたらと思います。



実は、翔さんはThis___のご近所さん。お客さんとして遊びに来てくださったのがきっかけに、イベントの撮影をお願いしたりとThis___とはとても縁の深い方。


私自身、ここ数年旅へ出かける事が減り、過去の写真を見返す事が多くありました。


写真がデジタルになって以降、めっきりプリントして飾る事もなかったのですが、翔さんの作品を見て、素直に家に飾りたいとすごく思ったんです。


手描きのアートとはまた違う写真ならではのそれぞれの感じるシーン、そして主張せずそこに印象的にいる翔さんの作品は「飾る」という行為にぴったりで、This___で扱う暮らしに寄り添うモノたちとも相性も良く、アートはハードルが高い方でもとても飾りやすいのも特徴です。


今回メインの作品にはエディションがあり、受注にて承ります。また、スマホケースなどにも挟めるようなカード作品もあり、こちらは即販になります。

※会期終了後、This___OnlineShopでも受注販売の予定



 

写真家 / 映像作家

巻嶋翔



ーThis___のある松陰神社の辺りもよく来られていますが、この町のすきなところはどんなところですか?

ちょうど結婚したタイミングでこの地に越し、およそ3年になります。


一番この町で好きだなと思うのは街全体がもつ”バランス”だなと感じます。


最初に訪れた時は都会の中にポツリと佇む田舎に来たような親近感を覚えると同時に、洗練された都会的な雰囲気も所々に感じました。

商店街があることで生まれる一体感や馴染みやすさ。住む人それぞれが持つ個性。


それぞれが絶妙なバランスで調和されているように感じます。

思えば自分が生まれ育った町 (神奈川県大和市) も都会と田舎の中間のような場所でしたし、 初めて一人暮らしをした学芸大学も商店街があって、住む人それぞれ個性を持っていて、、という地だったので、なにか縁を感じますね。

自分の作品を撮る上でも都会⇄自然の往復がテーマになっているので、この町がもつバランスには大いに影響を受けていると感じます。



ー前々から翔さんの写真を見ているのですが、初期からかなり雰囲気が変わり、どんどん進化している印象がありますよね?

本当におっしゃる通りで、クリティカルなご質問でしたので驚きました(笑)


自分で見返してもわかるほどに、僕の写真は変化し続けてると感じます。


考え方の部分は変わりましたし、それに付随して周りの環境も変化していきました。明確なのは、目に見えて思考が丸くなっています(笑) とげとげしていた角が取れたというか。

作品の面でいうと、以前に比べてコントラストが浅くなり、柔らかく中間色で構成された作品を制作することが多くなりました。これは精神面の動きや見たものの多さが影響していると思います。

その考えが変わったのは22歳くらいの時に見た長谷川等伯の”松林図屏風”。タッチの少なさと繊細さ、屏風の質感。そして大きく取られた余白の表現に感銘を受けて、目指す作品の方向が大きく変わったのを覚えています。


※こちらは過去の作品となります。



ー翔さんの撮る写真は花や人のような象徴的な何かではなく、「これはなんだろう」と想像力を掻き立てるような作品が多いと思います。そこに行き着くきっかけなどありましたか?

「想像性の余白を残したい」と考え始めたのがきっかけになります。

例えば、ある作品を見てどこか懐かしいなと感じたり何か新しいアイデアが浮かんだり。そういった連鎖反応の発端になればいいなという願いはあります。


もちろん綺麗だなと感じていただいたり、没入感を体験していただいたりするのも嬉しいです。

もともとは記録の手段として生まれた写真撮影という技術。その技術を使って、新たな想像を生むことができるという点に僕は魅力を感じます。


ー今回のテーマについて​教えてください。


今回、タイトルは「遠景(えんけい)」と名付けました。


遠くに浮かぶような景色、遠景。

何かの背景としての遠景。

心象風景としての遠景。

その言葉には様々な意味を想像することができます。

時勢的に、2020~2021年にかけて外出があまりできなかった時期でしたが、2022年に入り、僕は様々な場所に出かけました。何故かはわかりませんが、どこか知らない土地に足を運ぶ必要性を感じたんです。


そこで目の前に広がったのが、東京では中々目にすることのできない広い景色、「遠景」でした。


初めて見る日本海や、豪雪地帯、ローカル線の車窓に流れる風景。様々な土地へ足を運んで撮影したこの風景をテーマにしようと考えました。

このテーマには以前の展示までの作品と違う点があります。


それは、作品ごとに異なる場所、気候、時間帯で撮影した実際的な裏側の”ストーリー”があることです。


今回展示する作品は全て2022年に、東京ではないどこかへ実際に足を運び撮影した写真になります。そこで目にした際の感動と記憶、そして「風景はこうあってほしい」という祈りが込められた作品たちになります。



ー今回、額を木工作家の四辻さんにお願いしたと思うのですがどういった経緯だったんですか?またそのこだわりを教えてください。

はい。今回メインとして展示する作品は額をオーダーメイドで作っていただきました。

知り合った経緯は、This__さんでもポップアップをされているitoのデザイナーの門井里緒さんがきっかけです。


今年、結婚式を挙げるのですがその衣装を里緒さんへお願いしており、拠点とされている群馬県の桐生へお伺いした時にご紹介いただきました。以前から彼女の投稿で素敵な木工作家さんだなあと覚えており、実際に工房や作品を見させていただきその繊細なお仕事やお人柄に魅力を感じ、制作を依頼させていただきました。

なぜ額までオーダーで作ったかというと、僕自身が「額を含めて作品が完成する」と考えているからです。

制作いただいた額は2種類。無垢の色のハードメープルと、漆を塗り重ねて仕上げたブラックです。


それぞれ写真に合わせたバランスを熟考し、仕上げていただいた作品になります。


ー写真を見たときに、美しいグラデーションや印刷のマットな感じなど、他にはないこだわりを感じました。その辺りについても聞かせてください。

まさにグラデーションは僕の写真で大切にしているところになります。


その繊細なグラデーションを再現するのに印刷会社のプリンティングディレクターさんからご提案いただいた用紙が、今回のマット用紙になります。


写真の印刷では、一般的に光沢氏や半光沢紙というツヤがあるタイプの方が写真は映えると言われています。しかし、本展示のテーマや写真をお見せした際に「もしかしたらこちらの方が良いかもしれないですね」とご提案いただいた紙になります。

他の写真家さんには勧めたことのない紙らしいのですが、今回の写真にはピッタリでした。


ーThis___では作家さんの花器やプレートなどあるため、お客様にもぜひいろんなアイテムとコーディネートして飾っていただきたいと思いますが、翔さんが普段ご自宅でどのように飾っているのか、お勧めの飾り方などあれば教えてください。


基本的に壁にかけて飾ることが多いですね。賃貸でも跡が残りにくい針が細いタイプのフックなどがあるので、大きい作品もそれを用いてかけています。)

あと、おすすめなのが地面に立てかける飾り方。いい意味でカジュアルになる感覚で、壁に飾っていた時とはまた見え方が変わって面白いです。

例えば、新しい器を買った時はそれに合うような料理を作ってみようかなという気分になりますし、グラスを買ったらとりあえず何か入れて飲みたくなる。新しい花を生け替えたら気分が変わる。


そんな感覚で写真を取り入れていただくのも素敵かなと思います。

僕の家には自分の作品も、他の方の作品も置いてありますが、やはり作品が存在することで日々の感覚や気分は変わります。言葉にすると平たくなってしまいますが、心が豊かになったり、気づきが生まれたりします。


 

写真家 / 映像作家

1997年神奈川県生まれ、専門学校エビスビューティカレッジ卒業。

​独学で写真と映像を学び、作家活動を行う。

夢で見た光景や微かに覚えている過去の懐かしさなどをインスピレーションに作品を制作。

抽象具象を横断する日常のスナップや風景写真は、観る者に新たな視点や想像力を与える。


 

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